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~時の交叉路~

小さな囁きと共に  誰かに届くように  そっと置いてみる    

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サマードリーム番外編01
  ≪もしも、妖精に出会わなかったら?≫  編
 【 ・・・・・・・】
  話にならない・・・・。
  

  
  ≪もしも、妖精についていったなら?≫   編
  
  【バイバイ】
  
  夢を見た―――
  妖精の夢。
  過去の私がいる。
  夢の妖精も
  夏の光の中で・・・
  かくれんぼをしていた。
  「どこ?フゥーム」
  「レイ。こっちだよ、早く見つけて」
  ―――――――――――――――――!!
  目が覚めた。
  涙が頬をつたう。
  私と遊んだ妖精。
  私を迎えに来た妖精。
  私が見つけた妖精。
  
  月明かりが入ってくる。
  人影がうつる。
  キィ
  窓が開く。
  トンッ
  妖精が入ってくる。
  「おいでよ。一人では、さみしすぎる」
  差し出されたその手をつかめば、きっと行ける。
  夢の中。苦しみも、悲しみもない世界に
  行きたい!!
  そして
  私は、妖精の手をつかんだ。      
  「現実(ここ)にはもう、何もないの。 いつも、フゥームを呼んでたの。ずーとフゥームだけを待ってたの!!」
  夢を見たいの。
  妖精の夢      
  いつも夢見てた、あの頃に 環 りたいの。
  月が妖精を包み込む。
  「行こう。永遠の夢の中に・・・僕が連れていってあげるから」
  妖精の言葉は、本当。
  私も月の光に包まれる。
  ゆっくりと意識が沈む。
  
  連れってって
  妖精のいる夢の中に―――
  
  
  (ここからは、雷那の視点です)
  
  2学期
  冷夏のいない放課後の教室 
  「冷夏、どこへ行ったの?」
  一人っきりで、つぶやいてみた。
  「・・ライナ・・・・・」
  ふいに冷夏が後ろで呼んだ気がした。
  パタ   パタパタ
  振り向いても冷夏はいない。
  ただ、カーテンが風になびいてるだけ・・・・
  
 
  ざあぁぁぁ
  風の音の中に声を聞いた気がした。
  
  「クスクス・・・フゥーム、みーつけた」
  「レイにみつかちゃった。・・・・フフフッ」

文字数:611文字

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