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~時の交叉路~

小さな囁きと共に  誰かに届くように  そっと置いてみる    

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フォールドリーム番外編01
 ≪もしも、ウィザードまほうつかいがいなかったら?≫編
【・・・・・・】
 コポ コポポッ
 あれ?
 沈んでいく・・・
 深くゆっくりと
 静かに
 
 P.S  う~ン きっと海の底まで沈んでいくだろうな。

≪もしも、ウィザードまほうつかいが願いを断ったら?≫編
 【水の中】
 夢を見た―――
 人魚の夢。
 水の中。
 「ウィザード様。どうかお願いです。」
 ウィザードまほうつかい
 人魚がフードをかぶった人に願っている。
 「それは、むりだ」
 え?・・・
  コポッ コポポッ
 水が声をさえぎる。
 よく聞こえなかった?
 「あの~今なんて?」
 引きつった顔で聞き返す。
 「だからムリ!!」
 きっぱりと言いきっている。
 ―――――――――――!!
 何で~台本(?)と違うじゃない!
 P.S   って事にはならないだろう・・・


≪もしも、崖から落ちて死んでたら?≫ 編
  
 【沈む】
 ガラッッ
  え゛?
  嫌な予感がした・・・。
  案の定、足元が崩れ落ちてゆく。
  ザッザザアアァァァァ
 天と地が回転する。
 周りの石や砂と一緒に、落ちてゆくのがわかった。
  あちこちに痛みが走る。
 そして、後頭部が激痛におおわれる。
  覚えていたのは、そこまでだった・・・・・。   
  
 
  夢を見た―――
 楽園の夢。
 色とりどりの花が咲き乱れている。
 その中に、僕はたたずんでいた。
 ―――――お・・・い・・・で・・―――――
 誰かが向こうで手招きしている。
 誰だったろう?
 その人達のほうへ近づいていく。
 あっ
 おばあちゃんだ。
 「よく来たねぇ」
 おばあちゃんが抱きしめてくれる。
 「おばあちゃん!!」
 ――――――― ・ ・ ・ ――――――
 遠くで誰かの呼ぶ声が聞こえた気がした。
 「さあ、向こうへ行こうか」
 「うん」
 やさしく髪をなぜてくれる。
 
 あれ、そう言えばおばあちゃんもう死んでなかったけ?
 ま、いいや。
 向こうのほうが楽しそうだもの。

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