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~時の交叉路~

小さな囁きと共に  誰かに届くように  そっと置いてみる    

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【水の泡】
 退院の日。
 私は、花束を病院のそばの海に投げた。
 花束は、海に飲まれるように波間に消えていく。
 ―――――ザン ザザ――ン
 波は、静かに響く。
 遠い夢を思い出すように・・・。
 
 コポポッ
 ―――― カ・・イ・・――――
 誰かの呼ぶ声が聞こえた気がした。


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15歳・冬

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